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西蓮寺 本堂 曳家・耐震補強
本堂の建物を持ち上げた状態
やぐらとレールの設置状況
レールとコロとジャッキ
梁の補強
柱の補強
持出し部の補強
コロを使用しジャッキで建物移動中
曳家・耐震補強後の本堂 外観
写真撮影 : 株式会社 佐藤秀、バウハウスネオ
西蓮寺 本堂 曳家・耐震補強
[真言宗智山派]-工事記録写真-
工事内容
本堂 曳屋・耐震補強・保存改修
所在地
東京都北区志茂
発注者
宗教法人 西蓮寺
設計・監理
上田徹/玄綜合設計
用途
宗教施設/寺院
構造
木造
階数
地上1階
竣工
1998年4月
雑誌掲載
「住宅建築」 1999年11月号 表紙、P.77~94
リンク
ウィキペディア - 西蓮寺
西蓮寺(公式サイトのアーカイブ)
コメント
帰命山 阿弥陀院 西蓮寺は、今を去る約700年前、引安年間(1278~88年)に淳慶阿闍梨(じゅんけいあじゃり)が開創されたと言われる真言宗智山派の寺院です。本尊の「阿弥陀如来」(伝 太子作)は鎌倉初期に作られたもので、北区の有形文化財にも指定されています。
今回の工事は、境内総合計画の一環として、各建物の配置を整理するために行われました。本堂を曳家し、山門の位置と合わせるとともに、傷んだ本堂の基礎および耐震補強工事を行いました。客殿、寺務所、庫裡とともに優美な伽藍となっています。
曳家工事は、特に事前調査で建物の倒れや水平の確認が重要となります。移動後にそれらを調整することを考慮した計画が必要となるからです。建物を持上げる場合は、全体的に少しずつ持上げるようにして、建物のゆがみが発生しないようにします。また、基礎の新規のアンカーボルト設置位置や、曳家後の納めかた(レール位置の基礎を箱抜きする等)も事前に十分検討する必要があります。
[工事手順]
・事前調査、計画
・本堂補強
・本堂をジャッキアップ
・レールとコロ設置
・東に約4m曳屋
・基礎新設
・西に約12m曳屋(曳家時間約1時間)
・レールとコロ盛替
・南に3m曳屋 ・納め
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